18（Mi side） ページ18
俊「もしもーし？」
仕事が終わったので、ある人に電話をかけていた。
？「みやっち、どうかした？」
俊「いや、せんちゃん元気かなと思って」
せんちゃん、本名は千賀健永。
俺の友達、そしてAの幼なじみ。
健「元気だよ、そういうみやっちは？抱え込みすぎてない？」
俊「元気だよ！ なぁにせんちゃん、俺が抱え込んでるとか思ってるの？w」
まぁ、せんちゃんって俺より年下ではあるんだけど、人の事をよく見てる上に優しいから、なんか色々と分かっちゃうんだろうなぁ。
健「…みやはいつもそうだから」
普段は俺のこと、『みやっち』って呼ぶせんちゃんが『みや』って呼ぶ時は大抵真剣なとき。
でも、別にせんちゃんが思うほど俺は弱くない。
そしてせんちゃんもそんなことは分かりきってるから何も言わないんだって、ちゃんと俺気づいてるんだ。
俊「Aがこの大学に入ってきたのって、俺がここにいるのをせんちゃんが話したからでしょ？」
健「なんだ、分かってたんだw そうだよ、だってその方が安心だもん」
俊「やっぱりw 信用してくれるのすごい嬉しいな。でもあんまり過保護になりすぎないようにね？」
健「…多分無理、これ以上Aが傷ついたらさすがの俺でも暴れると思うよ」
この低い声で淡々と話すせんちゃんはいつまでたっても慣れないんだよなぁ、なんて思いながら。
俺の中には可愛くて世界で1番面白い人という固定された人柄があるからね。
健「わかってるよね？みやならAを傷つけることはないって信じてるけど、もしも傷つけるようなことがあれば絶対に許さないよ？」
Aの話になると途端に暴走しちゃうんだよね…まぁそれだけせんちゃんにとって、Aは大切な存在ってことなんだろうけどさ。
俊「そんなことする男に見えるかなぁ…俺。養護教諭と心理カウンセラーなのにw」
健「みえない」
俊「でしょ？じゃあ安心してほしいな」
そういうとせんちゃんは「…うん」と小声で返してくれた。
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作者名：mimo | 作成日時：2023年2月11日 0時
