アイビー (ページ21)

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【Aside】

本当は言いたくなかった。
だって、ひろくんと二度と話せないかもしれないって思ったから。

あはは…私って本当にひろくんのこと好きなんだなぁ(笑)
でも二度と話せなくなるなんて…嫌だから。

「私は…」

覚悟を決めて私はひろくんに伝えてみることにした。
だって、ひろくんの目が言うまで離さないと訴えていたから。

「私は…好きになった人を…殺してしまうかもしれないんだ…。だから！！ひろくんたちと一緒にいたくな…」

「い」と言おうとしたら、ひろくんがキツくキツく抱きしめてきた。

気づけば、さっきまで私に支えられていたはずのひろくんの身体は、しっかりと正面を向いていた。
つまり、今私とひろくんは向かい合っていた。

「ひ、ろくん、くるしい…」

本当に苦しいから。
このまま抱き潰されてしまうんじゃないかって思うくらいの痛み。

『Aに…殺されるなら…本望だよ…♪でも…殺してしまう『かもしれない』でしょ…？確実じゃ…ないでしょ…？だったら僕は…Aのそばに…いる…。絶対に…離れない…。』

『このまま…Aのことを…抱きしめ続けて…僕以外に…触れさせない…ように…できるなら…本望…♪』

『僕はね…Aが…大好きだから…♪ひろも…同じだよ…？Aのこと…大好きだから…♪ね…？ひろ…。』

そう言って、さっきまでの痛い抱擁から今度は優しい抱擁へと変わった。

『うん、Aのこと好きだよ。まさか、ひろを認めなきゃ行けない日が来るなんて(笑)でも、ずっと僕を助けてくれた。だから、せめてここで恩返し？をしたいかな。』

「私は…ひろくんたちのそばに…いてもいいの…？こんな…変な力で…殺してしまうかもしれないのに…。」

『いてよ。僕は…特にひろはもうAから離れたくないみたいだから(笑)まぁ、僕もできれば離れたくないかなぁ(笑)A、僕たちと付き合ってください。』

「はい、私で良ければ…お願いします！」

そう答えると、ひろくんはニコッと微笑んでとびきり優しい口付けを私にくれた。