Skill (ページ5)

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Victoryな青紫緑黄と巻き起こす青赤① ページ5

【M.S side】

気づけば11人となっていた。
一体なぜ能力(スキル)保持者が次々と殺されていく運命となってしまったのか。
俺らが能力(スキル)を持たない人たちに何をした？
ただ普通に生きているだけなんだぜ…？
何もしていない…何も…。

そんなことを考えながらこのカフェ『Victory』をOPENした。
今日はまぶしいばかりの晴天だった。

このVictoryには昔から馴染みのある人と俺ら能力(スキル)保持者しか訪れる者はいない。
それもそうだ、看板なんてだしてないからな(笑)
このカフェは俺が店長ということになっているので、開きたいときにお店を開けている。
まぁ、気分次第ってやつだな(笑)

？「坂本くん、また考えごと？」

後ろから優しい声で話しかけられた。
まぁ、誰かは瞬時分かったけどな(笑)
そしてゆっくりと近づき俺の隣に立って覗き込むように尋ねてきた。

博「どうかしたぁ？」

こいつもまた能力(スキル)保持者。
でも、俺ら10人と違ってこいつは唯一の2種類の能力(スキル)保持者である。
それも正反対の能力を手袋の下に隠さなければならない。

「今日は誰が来る予定だ？」

誰がこの店に来るかは基本的に長野にみんな連絡しているらしい。
長野はポケットからスマホを取りだし、あらかじめ作成していたであろうメモ開いて読み上げる。

博「今日は井ノ原、岡田、大野、櫻井が来るみたいだよ♪」

読み上げ終わった長野はスマホを再びポケットに戻す。
そして、俺と長野はカフェ『Victory』へと戻った。

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【S.S side】

しっかしまぁ、能力(スキル)保持者を殺そうと企てる奴らも物好きだなって思うよ。
金になるだとかってところかなきっと。

今読んでいる新聞にもさ『能力(スキル)保持者 vs 巨大組織』って書かれちゃってる。
おれらが何したって言うんだ。
ただ普通に生活しているだけじゃんか。

ってこんなこと、1人で考えても意味ないよな…。
そろそろリマインダーが鳴り始めるかな…？
いつものカフェに行く時間になるはず。

そうつぶやいた瞬間、スマホのリマインダーが鳴り、画面には『カフェ』と表示された。
事前に支度は済ませておいたので、一緒に行くつもりだった大野さんとの待ち合わせ場所に向かって家を出た。

無意識に目が合うと『読心』が発動するので前を見つつたまに下を向いたりしながら歩いた。