The One (ページ14)

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【M.S side】

スタッフ「では始めましょう！」

声がかかったので俺たちはレコーディングスタジオに入った。
音楽が流れ始め、俺たちは歌う。

今回の曲はテンポが良い感じの曲。
最初に長野と井ノ原の掛け合いみたいな感じで歌が始まり、次に俺がソロ。んで、サビで全員。2番は俺と長野の掛け合い、次に井ノ原がソロ。で、サビで全員って具合だ。

所々でカットがかかり、もう一度歌って修正といった感じだった。
そして、20分くらいでいったん休憩が入った。
喉を痛めないように、俺らは一斉にのど飴なり喉スプレーなりを使った。

スタッフの方たちは今とった歌を聞いている。
そして…

スタッフ「はいOKです！」

快［え、早くない？］

博『そぉだね〜♪』

スタッフ「出来がかなりよかったんです！」

〈おぉ〜〉

珍しいというか普通ならありえない(笑)
20分で終わるなんてな(笑)
とりあえず、かなり空き時間が出来てしまった。
すると井ノ原が…

快［せっかくだしさ、飯行かねぇ？］

博『あぁ〜、いいねぇ〜♪』

快［お店はなぁーのくんで(笑)］

博『それが狙いだな？(笑)』

快［まぁな(笑)］

博『坂本くんもそれでいい？』

〈あぁ〉

長野は最近買い替えたスマホで調べ始める。
まだ操作がぎこちないところがあるけど、買った当初よりは使えてる気がする。

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【H.N side】

何か坂本くんから視線感じるし(笑)
まぁそうだよね。
おれがスマホを持つことになるなんて誰も思ってなかっただろうし(笑)

おれはスマホに登録している店の中から、ここのレコーディングスタジオから近いお店を探していた。

『2人はなにが食べたいのぉ？』

快［なぁーのくんが選ぶならなんでいいぜ！］

『坂本くんは？』

昌〈お前の食いたいもんでいいよ〉

おれの食べたいものねぇ〜。
多すぎて疲れるんじゃないそれ(笑)
まぁいっか。

おれは今の気分でここから徒歩5分の場所に位置する「ラーメン屋」に決めた。