The One (ページ13)

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④ ページ13

【M.S side】

休憩に入り、俺はずっとチビちゃんを抱っこしたままイスに座っていた。
それは、長野や井ノ原も同じ。
俺はチビちゃんと雑誌を読んでいた。
チビちゃんも興味津津のようで(笑)

長野とフーちゃんはグルメ雑誌を読んでいた。
何故、フーちゃんに『ここのお店はぁ〜♪』と説明をしているのかは不明だ(笑)けどフーちゃんは何故か目を輝かせて聞いているようにもみえる(笑)俺は長野を可愛いと不覚にも思ってしまった自分をなぐりたくなった(笑)

井ノ原はスマホでまめくんと写真をずっと撮っていた。
というかさっきからシャッター音が凄い(笑)
俗に言う「SNOW」というアプリで撮っているらしく、撮り終わる度に［さかもとくぅーん！見てよちょっと！これこれ！！ちょー可愛くない！？］と言ってくる(笑)

そして10分くらい経ったあとに、カメラマンから「OKです！トニセンの皆さん、お疲れ様でした！」と声がかかった。

俺らは『ありがとうございました！』とスタッフの方たちに挨拶をし、ワンちゃんたちにも感謝を伝えてスタジオを後にした。
まぁ、ワンちゃんたちとの別れは寂しかったってのは内緒な？(笑)

そして次は曲のレコーティング。
今回はトニセン、カミセンに分かれての曲。

事前に練習はしてきていたが、やはり本番となると緊張してしまう。
そんな俺に気づいたのか、長野が『大丈夫だって(笑)』と俺の背中を押してくれた。
それを見た井ノ原が［さっすが夫婦！］と茶化してきたので、俺は〈ふ、夫婦…〉と少し照れたような返しをしてしまった(笑)
長野は変わらずに笑っていたけどな(笑)

快［あ、坂本くん、顔真っ赤だ！］

博『これからレコーディングなのに大丈夫？』

俺は〈へ、平気だから！〉と声をうわずらせて答えてしまった。
それを聞いた2人はまた笑い出す。

博『ま、平気なら心配しなくてもよさそうだねぇ〜♪』

俺はそれに〈おう〉と返し、スタッフからの開始の声がかかるまで話していた。