桜色桜風 (ページ13)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:5,296 hit

② ページ13

『僕が…Aちゃんと知り合い…？』

僕の頭の中は少しパニック状態になっている。
だって僕の記憶にはこの子と知り合いだなんて記憶がないのだから。
もし、この日記通り僕と彼女が知り合いなら…

『何でお互い記憶がないんだろう…？』

僕はそうつぶやいていた。
お互いに記憶をなくすというのはかなりの確率だから。

「わかりません…。でも…」

『でも…？』

「私は真実が知りたいです…。」

『っ…。』

それは僕も同じ気持ちである。
何故記憶を失ってしまったのか。

「あの…もしよかったら…一緒に旅…しませんか？」

『旅…？』

「はい、記憶をたどる旅に…出かけてみませんか…？」

僕は何のためらいもなく、彼女の申し出を受け入れた。
全てはお互いの記憶を取り戻すため。
そして【僕と彼女がどういう関係なのかを知るため…】

「ありがとうございます！！」

『ううん。実は僕も記憶をたどる旅に出かけるべきだって思ってたから♪』

こうして、僕たちは2人で旅に出ることにした。
もちろん【お互いの記憶をつないでくれる日記たちと共に】