黒薔薇 (ページ22)

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10：Lemon flavor ページ22

レモンに囲まれている夢。
そこは一面がレモンイエローな世界。
夢なのになぜか、レモンの爽やかな香りが鼻孔をくすぐる。

もっとたくさん、この爽やかな香りを嗅ぎたくて私は夢の中で思いっきりレモンをかじった。
口の中に広がる酸味とちょっとした苦味。
すぐに私は先程までの私よりも、香りも何もかもがレモンに囲まれていた。

ある程度レモンを堪能していると、どこかでみたことのある男性が立っていた。
私はその男性のことを思い出そうとする。
だけど、思い出そうとする前に男性は砂のように消えてしまう。

私は無意識にその方向へと手を差し伸べた。
私の手のひらにはサラサラと流れていく砂の感触だけがのこる。
何故か私はその感触に一筋の涙をこぼした。
思い出せないのに…。
だけど…私にとって…大切な人のような気がしたから。

「待って！」

そこで夢は途絶えた。
夢の中で起きたことがまるで現実世界で体験した出来事のように思えてしまった。
私は落ち着けるために、コップに水を注いでそれを飲み干した。

ここ最近、こんな夢しか見ていない。
あの男性は誰なのか…。
今日も私はそんなことを考えながら、パパのお店へと向かうのだ。
そして、いつも通りにお菓子を作るのだ。

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この小説ではお久しぶりです！
Mihiroでございます！

長らく更新をせずに本当に申し訳ありませんでした…。
大学3年生となり、バタバタとした生活になってしまいました。
そのため、前のように更新のペースが遅くなっています(他作品も同様)。

それでも楽しみにしてくださる方が1人でもいてくださったら、嬉しい限りでございます♪

さて、主人公がずっとみている夢。
この夢と(仝_仝:)くん。
何か関係があるのでしょうかねぇ…？

そこはこれから明らかになっていくと思いますので♪

以上Mihiroでした(っ ◜ω◝ c)