22：M.S room ページ22
Aっ！！
って、あ、夢か……。
Aに間違いないのはわかった。
だけど、あいつは言っていた。
______________________________
A「実はね、今、現実世界で私がいる部屋どこの部屋かも分からないの。気づいたらそこにいたから。」
______________________________
ということは、探す手立てが何も無い。
あいつの変わらぬ顔しかないのだ。
くっそ…
あともう少しでAに会えるはずなのに…
俺は夢の余韻を感じようとしていた。
なぜなら、あの海辺には見覚えがあるから。
ただ、見覚えがあるだけでどこかは思い出せないのだ。
恐らく、7人で行った可能性が高いんだが…。
でも、光景だけじゃ説明してもイメージが付きにくいだろう。
絵に描いてみるか…？
俺は部屋の隅にある引き出しの上から2段目からスケッチブックを取り出した。
これはガキの頃に小学校だったかの図工で使っていたスケッチブックだ。
なぜか、捨てられなくて取っておいている。
俺は忘れないうちに筆を進めた。
なんてことは無い海岸だが、他の海岸と圧倒的に違う部分がここにはある。
それは
砂の色だ。
ここの砂浜の色はとても珍しく、天候によって色が変わるのだ。
例えば雨の日であれば、砂の色は『黄色』
晴れの日であれば砂の色は『普通の色』
雪の日であれば『水色』
といった具合に。
何故俺がそんなことを知っているのか。
それは…俺にも分からねぇんだ。
多分母親から聞かされたんだろうけどな。
だとしたら場所が分かるじゃんって思うよな。
それが分からねぇんだ。
砂の色が変わるビーチなんて、この国にはいくらでもあるからな。
23：Heroin room→←21：Black World��
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すず(プロフ) - 2023年、この思い届くことはないと思いますが、続編待ってます！ (9月17日 19時) (
レス) id: 215221ab55 (このIDを非表示/違反報告)
Mihiro(プロフ) - 茉央さん» ありがとうございます！大学が試験期間のため、遅くなってしまいますが更新を引き続き楽しみにしてくださったら嬉しいです！ (2019年2月3日 5時) (レス) id: 8d8b45888e (このIDを非表示/違反報告)
茉央(プロフ) - 楽しく読んでますこれからの続きが楽しみです。 (2019年2月1日 9時) (レス) id: a456377379 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Mihiro | 作成日時：2019年1月21日 3時
