【Y.Iのターン】�� ページ30
【Aside】
私は井ノ原さんに連れられて、さっきいた場所の上の階へと来ていた。
さっきよりかは、太陽の光が差し込んでいたけどやはり暗いことには変わりない。
そして、部屋の真ん中辺りに来たところで井ノ原さんは優しく掴んでいた私の腕を、そのまま引き寄せてきた。
「きゃっ！？」
何が起こったのか。
気づくと、井ノ原さんは腰と肩に手を回していた。
そう、井ノ原さんの腕の中に閉じ込められていた。
「井ノ原さん…？」
私は何となく不安になって声をかけてみた。
だけど、彼は返事をしてくれない。
それどころか、先程よりもキツく…キツく抱きしめられていて苦しい。
「い、いのは、らさん……く、るし、いです…」
呼吸が苦しくなってきた。
か細くなっていく私の声に全く耳を傾けようとはしない井ノ原さん。
しばらくしてから何かが聞こえた。
快「……んで…？」
井ノ原さんの声。
だけど、なんて言ってるのか分からない。
ボソボソしているせいで。
苦しいながらも何とかして、井ノ原さんが紡いでいる言葉を聞き取ろうとした。
快「ねぇ…なんで？」
快「なんで…おれ以外と関わろうとするの？」
快「なんで…坂本くんに攫われたの？」
快「なんで…なんで…なんで…」
背筋がゾクッとした。
さっきまでとても笑顔だった井ノ原さんが今までに聞いたことのないトーンで話してくる。
それも先程、坂本さんに対して向けた苛立ちではなく、私に向けられた苛立ちだと思う。
快「どうして…おれの側にいてくれないの…？」
快「ねぇ…Aちゃん…。」
快「どうして…？おれのこと好きって言ってくれたじゃん。あれ、嘘だったの…？騙してたの？おれのこと。」
「確かに好きとは言いましたが、それは先輩として好きなだけで…」と私が最後まで言おうとした時、井ノ原さんは私の唇に自身の唇を重ね合わせた。
そして、唇を舌で舐められて身震いをしてしまった私。
しばらくしてから口は離されたけど、井ノ原さんの目がどこかおかしい気がした。
快「何言ってるの…？おれとAはずっと一緒にいる運命なんだよ？これはおれたちが生まれた時から決まってたことなんだよ？それに逆らうの？」
快「おれのことだけ、見ていればいい。坂本くんやなぁーのくんのことなんて見ないでよ。おれのことだけみて。おれのことだけ考えて。」
そう言った井ノ原さんは再び私のことをキツくキツく抱きしめてきた。
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月夜(プロフ) - ありがとうございます！更新頑張って下さい！ (2019年2月10日 18時) (
レス) id: 60c906c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
Mihiro(プロフ) - 月夜さん» お返事ありがとうございます♪ 今頂いているリクエストが書き終わりましたら、UPさせて頂きます！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: 8d8b45888e (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 主人公が完全に浮気するのほうでお願いします！ (2019年2月10日 18時) (レス) id: 60c906c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
Mihiro(プロフ) - 月夜さん» こんばんは、初めまして♪ リクエストありがとうございます♪ 了解致しました。では「主人公が完全に浮気する」「主人公が浮気をしたとまーくんが誤解する」どちらでお書き致しますか？ (2019年2月10日 18時) (レス) id: 8d8b45888e (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - まーくんがそれを問い詰める感じのシチュエーションでお願いします！ (2019年2月10日 17時) (レス) id: 60c906c0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mihiro | 作成日時：2019年1月14日 12時
