凛さんの日常 ページ18
皆さんどうも、凛です。
私はいつも代わり映えのない日常を送っています。
まあ、そんな日常が大切な大切なものなんですが。
〇
朝６時。携帯のアラームを叩くように止めた。
カーテンの隙間から差し込む光に顔をしかめてしばらくベッド上をゴロゴロ。
そうした後にやっと起き上がる。
スリッパを突っかけて洗面所へ。
顔を洗って歯を磨いて、ラフな格好に着替え、髪を適当に結んで、キャップを被りいざウォーキング。
歩いている途中は大体音楽を流してる。今日はChroNoiRのヘテロスタシスだった。いい曲だ、うん。
３０分くらい歩いた後、家に帰った。
靴を脱いだらそのままお風呂場へ。少し汗をかいたのでシャワーを浴びる。あがったら髪をタオルで拭いて、そのままキッチンへ直行。
「…何もない」
食パンを切らしていた。炊飯器を開けてみるもお米は一粒もない。
「えぇぇ…」
仕方なく買っておいたフルーツたちを切ることにした。
オレンジとグレープフルーツ、いちご。そしてバナナ。
それらをお皿に盛って、ホットコーヒーを注ぐ。
「いただきます」
一人寂しくご飯を食べ終えるとお皿を食洗機に入れて、メイクにとりかかる。
髪をゆるく巻いて。服を着替え、時計を見ると短針は８を指していた。
「いってきます」
誰もいない家にそう告げて家を出た。
車に乗っていちからに出社。
いろいろ仕事あるので午前中はずっとパソコンカタカタマンになってる。
１２時３０分。
そろそろお腹が空いてくる頃だ。
「凛さーん！」
廊下を歩いていると大きな声で名前を呼ばれた。振り返ると見覚えのある人が小走りで向かってくる。…この人は、えっと……
「……剣持くん、？」
「はい！剣持刀也です！」
よかった、間違ってなかった。
内心ほっと胸を撫で下ろし、改めて剣持くんを見た。
「今日は収録ですか？」
「そうなんですよ」
「お疲れさまです。休憩ですか？」
「はい、ちょっとコンビニに買いに行こうかと」
「私もです」
「一緒に行っても？」
「どうぞ」
というか、それが目的で声をかけてきたのでは。
隣を歩きだした剣持くんは若干頬を緩ませていた。楽しい収録なのだろう。
「今日はあったかいですね〜」
「ですね」
「春は好きですか？」
「好きですけど、秋がいちばん好きです」
「あー、読書の秋とか？」
「いえ、食欲の秋です」
「食欲…」
ぷっと吹きだした剣持くんは肩を揺らしながらまだ笑っている。
「すみません…凛さんにそういうイメージ無くて」
「そうですかね」
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houkouonchi13(プロフ) - 新生活頑張って下さい！！更新も無理なさらないでくださいね…！！！！楽しみにしてます！ (2021年4月14日 1時) (
レス) id: 2b5068bd37 (このIDを非表示/違反報告)
konayuki2222222(プロフ) - 続編おめでとうございます！やっぱり最高です！ (2021年3月10日 21時) (レス) id: f927dca413 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2021年3月9日 9時
