赤と白の誓い ページ40
朝目覚めるとまず目に入ったのは整った顔。
「…くず、」
「……んん…」
いや、サーシャのか、お…
「…さ、さーしゃ……？」
ガバッと飛び起きて周りを見渡すと豪華な装飾品などがあって。
「魔界、にいる……！？」
…私昨日何してた……？記憶がない、思い出せない…
「……確か血が足りなくなって小さくなって…それから…」
…思い出せない。
魔力が無くて記憶を保持したまま小さくなってしまったからか…
「何で魔界に…」
ゲートを開くにも魔力を使うのにサーシャは…
「……サーシャ、」
隣で安らかに眠るサーシャを見た。
そっと手を伸ばしてその髪に触れる。
「…守られてばっかりだ、私」
さらさらの銀髪。長い睫毛が縁取る目はしっかりと閉じられている。
「……聞こえてないフリ、していいですか、」
目を伏せて、彼の頬を撫でた。
「──……だめ、」
「うわ、」
ぱちっと開いた赤い瞳に視線が逸らせない。驚いて手を離そうとすると、
「やだ」
と掴まれ阻止された。とろんとした顔が優しくほほえむ。
「返事、聞かせて」
じっと見つめられて息が詰まったが、真剣な眼差しに応えなければと、腹を括った。
「……サーシャ、」
「ん、」
「…こんな私でも、いいですか」
震えた声。
そして震える左手を、サーシャは握って、そして、
「…おまえがいい」
薬指に口づけた。
「サー、シャ…」
「魔界に来たのは式を挙げるため」
「……サーシャ」
「はは、さっきからサーシャしか言ってないけど？」
へへ、と笑ったサーシャに胸の内が溢れ出た。
「──私でいい？」
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みかん(プロフ) - konayuki2222222さん» ありがとうございます！；； (2021年3月9日 13時) (
レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
konayuki2222222(プロフ) - とてもいいおはなしです！！最高です！(*｀ω´)b (2021年3月8日 23時) (レス) id: f927dca413 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 伊織さん» わあああコメントありがとうございます！！；；完結したら続編書こうと思います。リクエスト募集するつもりなのでよかったらお願いします〜 (2021年3月7日 23時) (レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 続編希望です！応援しています！！頑張ってください！！ (2021年3月7日 20時) (レス) id: d1ffabcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2021年3月5日 7時
