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「魔は…家に数匹いるので連れてきます。言うこと聞く子たちなので大丈夫です」
「そう、じゃあよろしく」
ぺこりとお辞儀をして去っていった甲斐田くん。
やっと一息つけるか、と思っていたがまだ部屋にはライバーたちが残っている。何か聞きたいことがあるのだろ──
──ドスドスドスドス…
急に激しい足音が聞こえはじめた。え？なに？どこから…？
「なっ、なに──」
「……っまさか…！」
きょろきょろと辺りを見渡すと葛葉がハッと息を吸う。何か気づいたみたいだけど私わからない…！
「葛葉？何かわかっ──」
「ローレラット様！！」
「ぐへっ」
「ラーシャっ、」
葛葉の方に身体を捻った瞬間、身体の横っ面に何かがぶつかった。な、なに…
「いったい……」
「おまえらなあ！」
脇腹を押さえていると葛葉が呆れた口調で話しだす。
「ラーシャに会うのが久しぶりだからって場を弁えろよ。ここ人間いるんだけど──」
「ラグーザ様！お元気でしたか！！」「痩せすぎじゃ？」「また手合わせしたいです！」「うわあああ、俺初めて人間擬態のラグーザ様見る…！」「ローレラット様かわいくね？」「いやそれな」「美人や…」「やや、魔の襲撃大丈夫でした？」「結構な大群が暴れてて、半数以上は倒したんすけど…」「貧血になりませんでしたか」「血がたりないならどうぞ僕らの血を…」「やめろバカが不味くて飲めねえよ」「じゃあ誰の血を飲むんだ」「おまえ知らねえのか？あの二人の相性、最高なんだぜ？」「じゃあ俺らの血は不味くて飲めねーか」「そっかあ…」「でも俺らが飲む分には──」「バッカ野郎！！首刎ねられるぞ！」「でもラグーザ様の血うまいじゃん！！力湧くじゃん！！」「そうだけど相手わかって言ってんのおまえ！？」
目の前にいる十数名の吸血鬼が一斉に喋っている。
「…ああ……」
先程の戦いで体調が優れないのにこれは響く…
表情に出ていたのか葛葉はラグーザの姿になって静かにひとこと、
「───うるさい」
と言った。それだけで吸血鬼たちは一斉に黙り、跪く。
「とりあえず戻れ。説明だろ、今から行くから。
人間界なんてのこのこ来ていいもんじゃねえよ。ラーシャに会えて嬉しいのはわかるけど弁えろ。人間がいる、生き物がいる。家訓忘れたのかおまえら」
いつもより低いサーシャの声を聞いているとちょん、と服の袖を引っ張られた。
「え？」
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みかん(プロフ) - konayuki2222222さん» ありがとうございます！；； (2021年3月9日 13時) (
レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
konayuki2222222(プロフ) - とてもいいおはなしです！！最高です！(*｀ω´)b (2021年3月8日 23時) (レス) id: f927dca413 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 伊織さん» わあああコメントありがとうございます！！；；完結したら続編書こうと思います。リクエスト募集するつもりなのでよかったらお願いします〜 (2021年3月7日 23時) (レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 続編希望です！応援しています！！頑張ってください！！ (2021年3月7日 20時) (レス) id: d1ffabcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2021年3月5日 7時
