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「──コイツが努力家だからだ」
『…それだけの理由で』
「それだけも何もあるか。まだ幼かったラーシャは女にも関わらず剣術体術を身につけ、魔法はウィント家が得意とする氷属性以外に雷と治癒魔法を覚えた」
それだけで十分だと言った葛葉は声を張る。
「だから──ラーシャの両親、ウィント家傘下の吸血鬼を殺した罪、ラーシャを傷つけた罪、償ってもらわねえとなあ？その命をかけて」
葛葉の意図を読み取った私は大きく息を吸った。
「よって、ラグーザ家とウィント家は協定を結び、」
「……必ずおまえを」
「「──ぶっ倒す」」
『──やれるものからやってみろクソガキがあぁぁｯ！！！』
男はそれだけ叫ぶと背後にある黒い穴に入ってそのまま消えた。
残されたのは十数匹の魔物たち。皆私たちを見上げていた。
葛葉が一本前に出ると魔物たちは怯えるように震えだす。男による凶暴化の洗脳が解けたみたいだ。
「──帰ってラグーザ家に伝えろ。“協定を結んだ。全力を注ぐ”」
それから、と葛葉は驚くべきことを言った。
「──“ラーシャをバカにする奴は即刻『冷宮』行き”って」
「さ、サーシャ、そんなこと…」
「今舐められるほうがマズイんだよ。ラグーザ家がバックに付くだけでも牽制にはなる。…今後は…まあ、おまえのきもち次第で…」
そのあとに続く言葉が気になるものだが今はそれどころではない。
「…サーシャがここまでやられるなんて珍しいね」
「久しぶりだったからだよ」
「…………私の血が弱かったから」
「いちごオレのせいだよ」
私が不服そうにサーシャを見上げると、眉を下げて笑った彼はぱっと人間の姿に戻った。
「てか説明しないとだろ、これ。魔界がいちばんに落ちるとは思ってなかったけど……戦線組まねえとヤバいことになる」
私も人間の姿に戻って、皆を見渡した。
「──大事な話がある。ライバーたちを集めて」
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みかん(プロフ) - konayuki2222222さん» ありがとうございます！；； (2021年3月9日 13時) (
レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
konayuki2222222(プロフ) - とてもいいおはなしです！！最高です！(*｀ω´)b (2021年3月8日 23時) (レス) id: f927dca413 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 伊織さん» わあああコメントありがとうございます！！；；完結したら続編書こうと思います。リクエスト募集するつもりなのでよかったらお願いします〜 (2021年3月7日 23時) (レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 続編希望です！応援しています！！頑張ってください！！ (2021年3月7日 20時) (レス) id: d1ffabcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2021年3月5日 7時
