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※このページと次のページに吸血行為があります
「…おまえ輸血もしてねえの？」
くすんだ瞳を見ながら問うと彼女は空々しく目をそらす。
「俺でさえしてんのに、バカ？アホ？」
「……だって」
不満そうに口を尖らせるラーシャを横目に、俺はシャツのボタンを数個外して自身の首筋を晒した。
「飲め、そんなんじゃ力も出ねーよ」
「サーシャが…っ、」
「俺もあとでおまえの貰うから」
血を飲むことに抵抗があるのか中々口を開けないラーシャに痺れを切らした俺は彼女の腕を引っぱり、自分の方に引き寄せる。
「……飲み方忘れた？何年飲んでない？」
「…100年以上は…もう、」
吸い方忘れるとか吸血鬼としてありえないけど、そんなこと知ったら使用人から叱られると思うけど、でも、ラーシャはそれだけ忙しくしてたんだなと改めて思うと同時に、相談してくれてもいいじゃんという少しの不満を覚えた。
「じゃあ顔上げて」
ラーシャの脇を抱え、口を首筋に近づけさせる。
「そのままガブッと」
「え………」
「遠慮すんな」
「……ごめん、サーシャ」
ほら、と催促するとラーシャはひとこと謝って、俺の肌に牙を突き立てた。つぷっと牙が肌にしず──……まない。
「もっと力こめんと刺さらんって」
そんな弱く噛んでもくすぐったいだけだろうが…
相当遠慮しているのかラーシャの牙が中々肌を突き破らない。
「ほら、せーの、」
合図をしてやるとやっと肌が突き破られる感覚が。そして血が啜られ──…ない。
「…っ、はは、下手くそかおまえ」
本気で吸い方を忘れたのか理性で抑制しているのか、ラーシャは血が溢れでる肌を咥えているだけ。おかしくて笑いがとまらない。
「…とりあえず舐めて。しばらくしたら本能が求めてくると思うから何も考えずに。そしたら吸い方思い出すだろ」
「ん……」
そして俺は少し熱をもったラーシャの身体に腕を回した。
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みかん(プロフ) - konayuki2222222さん» ありがとうございます！；； (2021年3月9日 13時) (
レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
konayuki2222222(プロフ) - とてもいいおはなしです！！最高です！(*｀ω´)b (2021年3月8日 23時) (レス) id: f927dca413 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 伊織さん» わあああコメントありがとうございます！！；；完結したら続編書こうと思います。リクエスト募集するつもりなのでよかったらお願いします〜 (2021年3月7日 23時) (レス) id: 644a994c78 (このIDを非表示/違反報告)
伊織(プロフ) - 続編希望です！応援しています！！頑張ってください！！ (2021年3月7日 20時) (レス) id: d1ffabcbb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかん | 作成日時：2021年3月5日 7時
