夏のはじまりは、嵐のはじまり�� ページ7
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「え、まじで…？」
「ほんっっとごめん！！！」
優斗から連絡が来たのは、深夜の０時を過ぎた頃だった。メンバーの誰よりも先に連絡をくれたのは、なんだか信頼されているようで嬉しかった。だけど、そんなこと言ってられない。だって、夏のコンサートはもう側まで来ているんだから。
「え、いつまで？」
「…早くて8月5日だって、」
「……え、じゃあ初日無理ってこと？」
「ほんっとごめん！！」
こればっかりは仕方なくて、優斗は決して悪くない。ひたすら謝り続ける優斗に「もう謝らなくていいから」と何回か促して、すぐに寝るように言い、電話を切った。そしてそのあとすぐにマネージャーから、緊急収集の連絡が入った。
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スマホに表示された時刻は０時を過ぎていた。
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瑞「ごめん、遅れた」
猪「んー、大丈夫。Aさんもまだだし、」
事務所の小さな会議室。偉い人もいるなか、深夜にも関わらずメンバーはすでに集まっていた。
スウェット姿で今にも寝そうな作間に、すでにもうスタッフと話し合いを始めているさっきまで遊んでたの？ってくらいいつも通りの格好のはしもっちゃん、そしてセットリストを見つめている、部屋着姿のガリさんが居た。
瑞「え、Aまだなの？もしかして寝てる？」
猪「逆だよ、逆。まだ仕事してんの。あの人」
瑞「嘘でしょ？もう２時だよ。今日朝からやってんじゃん。主演は大変だな」
猪「朝の撮影はそうだけど、この時間はもう一つの方。ほんとは朝までらしいけど抜けてくるって」
瑞「え、アイツいま２本やってんの？」
猪「エグいよね。明日も撮影なんだって」
瑞「うっそ、マジで？」
連日、映画や雑誌の撮影や、ラジオ収録や番宣に追われている彼女。今日は早朝から撮影のはずなのにまさかこんな夜中までやってるなんて。いくら、彼女に体力があるからって、マネージャー仕事詰めすぎだろ。
彼女まで倒れたらどうすんだよ。
被っていたキャップを外して作間の隣に腰掛ける。作間も連日の撮影で疲れているようだった。「瑞稀くんおつかれぇ」とフニャリと笑う。
涼「で、どうしようか」
はしもっちゃんの一言で、話し合いが始まる。
彼女はまだ移動中だから時間も時間ということで、先に話し合いを始めることにした。優斗が参加できない初日から数日間をどう乗り切るか話さなきゃいけない。
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夏のはじまりは、嵐のはじまり�□�←呼び捨てってなんか特別じゃない？��
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ち - mi ayuさんの作品を見つけて書き方や言葉の選び方が大好きでここまで一気読みしてしまいました！陰ながら応援しています！ (8月3日 18時) (
レス) id: 1ef96fbd13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mi ayu | 作成日時：2023年3月5日 20時
