05月31日�� ページ28
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「あ、いた。龍斗！」
作「……A？」
「もう！」
作「どしたの、」
「こんなとこに居たの？」
作「…………」
「もー、めちゃくちゃ探したじゃん！」
作「……俺を？」
「そうだよ？」
作「なんで」
「なんでって…、んー、わたしが龍斗に会いたかったから？(笑)」
作「なにそれ、」
「いいじゃーん、べつに！」
作「……いいの？自分のクラス戻らなくて」
「うん」
作「だって、優勝したんだよ、Aのクラス」
「うん？」
作「盛り上がってるでしょ、今頃」
「いいの」
作「………そう、」
「……大丈夫？」
作「………」
「………じゃ、ないか。ごめん」
作「……あー、くっそ。」
「龍斗」
作「……なに？」
「ズボンの裾、捲って。」
作「え？」
「え、ってなに？ほら、出して」
作「なに持ってんの…？」
「マキロン。あと、ガーゼと包帯。ほら足出してよ」
作「やだ」
「やだじゃない。思いっきり騎馬から落とされたでしょ、」
作「ヤダ、絶対痛いもん」
「出して」
作「だからヤダ。」
「駄々こねるな、はやく出せ(笑)」
作「……はい、」
「触るよ？うわ、痛そぉ、」
作「ねえ、絶対痛いじゃん。やっぱやめよ、」
「やっぱりあの落ち方やばいと思ったんだよなぁ。ありゃりゃ」
作「だからもういいって、」
「子供か(笑)はいやるよ〜」
作「痛っ！！痛っ、おい、痛いってば！」
「こら！動かない！」
作「はい、ごめんなさい。」
「ふふっ、はい、いくよー」
作「っ！！つぅー…！！！」
「そっちは？そっちの腕、ケガしてるよね？」
作「あー…こっちは平気。うん。大丈夫」
「そう。じゃあこっちだけでいっか」
作「ありがと、」
「痛かった？」
作「超痛いわ。A、容赦しなさ過ぎ(笑)」
「そうじゃなくて」
作「え？」
「……痛かったでしょ？」
作「え？」
「足も。……心も、」
作「……まぁ、ね」
「ちょっとうちの浮所がやりすぎたよね、」
作「いや、」
「やり過ぎたってアレは！」
作「う〜ん…」
「だって、ハチマキ取ったあともわざと騎馬崩したじゃん！」
作「仕方ないでしょ、大将同士だし。派手にやりあった方が盛り上がるでしょ」
「まあ、そうだけどさぁ」
作「ありがと、もう大丈夫だから。」
「うん、ほんとに大丈夫？」
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作者名：mi ayu | 作成日時：2022年6月5日 19時
