05月13日 ページ16
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瑞「ていうかお前、俺が走ってるとこ見たことあるだろ」
「え、ないよ」
瑞「いや、あるね。嘘つかないでもらっていい？」
「絶対ないよ。瑞稀、いつも体育祭サボってるじゃん」
瑞「去年は保健委員だったからだわ。サボってないし」
「あれ去年も保健委員だったんだ」
瑞「そうだよ言わなかった？」
「なにやったか忘れたって言ってたの瑞稀なんだけど？(笑)」
瑞「そうだっけ？」
「なんなのほんと(笑)」
瑞「てかほんとに俺、お前の前で、走ったことあるからね？」
「記憶ないよ？」
瑞「はぁ、ほんっとお前って俺に興味ないのな？」
「え？」
瑞「お前、去年騎馬戦で騎馬から落っこちたでしょ？そんとき、受け止めたの、お、れ！」
「………え？ほんとに？」
瑞「おまえは気を失ってたかもしれないけど、騎馬のとこまで走ったんだからな、俺」
「うそだよ！だって、瑞稀、応援席にいたじゃん！騎馬戦出てないじゃん！」
瑞「だからそこまで走ったって言ってるじゃん」
「え、ほんとに？」
瑞「……そうだよ、」
「え、そうだったの…？」
瑞「保健室までお前のこと運んだの俺だし」
「え、ほんとに言ってんの？」
瑞「……………ま、嘘だけど。」
「嘘かよ！！！なんだよ！！一瞬ときめいちゃったじゃん！瑞稀なんかに！」
瑞「瑞稀なんかにって失礼だなおまえ！！」
「あー、なんか損した。あー、北斗先輩かっこいいなぁ」
瑞「どさくさに紛れてニヤニヤすんな」
「あー、かっこいいなぁ」
瑞「おい、聞けよ！」
「北斗先輩、彼女いなかったらなぁ〜」
瑞「おい、聞こえてんの？！」
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浮「ねぇ、ゆうぴー」
優「ん？なに？」
浮「体育祭と言えばさ、去年の騎馬戦思い出すよねぇ」
優「あー。あの事件ねぇ、あれヤバかったよな」
浮「A、女子から総攻撃されたもんね」
優「俺、あんなに焦ってる瑞稀くん、見たことなかったもん」
浮「てかさ、ゆうぴー」
優「ん？」
浮「みずっこん、計測のときに本気出してないなんて言ってなかったよね？」
優「あ、バレた？」
浮「Aのところまで走るのを見て、みずっこんが足速いって知ってたんだよね？だって去年みずっこん走る競技出てないもん」
優「だってあれめちゃくちゃ速くなかった？！マジで騎馬から落ちたAを受け止めちゃうんだもんなあ。かっこよかったわ」
浮「Aのこと、よく見てる証拠だよねぇ」
優「……」
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もよよん - この作品を通してはいびと青春を味わった気分になれて、何度も読み返してます！mi ayuさんの作品全て大好きです！更新楽しみにしています( ◜◡◝ ) (4月22日 2時) (
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作者名：mi ayu | 作成日時：2022年6月5日 19時
