太宰の姉は悪戯好き！？（文スト）

5、なっ、ナオミー！ ページ5

谷崎side

ナオミがいてくれて本当に良かった。物陰に隠れながら僕はそう思った。

出勤して扉を開けようとしたそのときだった、太宰さんの怯えたような声がしたのは。
咄嗟にナオミは駆け出しそうになった僕を止め、扉を少し開けて隙間をつくり中の会話を聞こえやすくした。本当に凄いと思う。
そして中の会話は…

？『久しぶりね、修治。12年ぶりかしら？ずっと探していたのよ。』
太「A姉さん…どうして…？」
A『ふふっ、怯えている修治も可愛い。…さぁ、帰ろっ？』
太「姉さん離してっ！私は修治じゃない！」

激しい物音が聞こえ、ナオミと中に飛び込んだ…はいいが、状況を飲み込めなかった。

側で倒れている国木田さん、固まっているようにはみえるが明らかに女性を見ている敦君、何より壁ドンされている太宰と壁ドンしている姉と思われる女性。まぁ、敦君が凝視しているも分からなくはない。
美男美女の壁ドンがとても絵になるのだ。
…立場が逆だが。

そしてもうひとつ、後ろに物凄い気配を感じ、
そっと振り返ると…社長と乱歩さんと与謝野さんが立っていた。

犯人は…ナオミだ。

6、与謝野先生も美人だよ→←4、完璧美女

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