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奇病/IF ページ8

「お前が…降りる?」
これまでもこれからも沢山研究を
するのだろうと勝手に思っていた。
「僕が居なくても、研究所の子達が
続けてくれるからね。指導者が変わるだけさ」
ニッコリとルーシャスは笑った。
「それで良いのか?」
理由は語ってくれない。
語らせても良いが野暮な気がした。
「…うん。良いの」
日に日に増えていく花と
ルーシャスの感情が比例してる気がした。




あれからまた何日か経った。
ルーシャスの顔半分はすっかり花に
埋もれていた。
…やはり、その症状に弊害が無いわけがないと
思い、俺は病院へと足を運んでいた。

「あー…それって
ルーシャスさんの事ですか?」
医者に聞くや否や、問われた。
「あぁ、ルーシャスの事だ。」
「彼初診から来てないんですよね…
良ければ来る様に伝えてください。」
…?ちょこちょこ行ってると言っていたが
あれは嘘だったのか。
「伝えておく。」
無理矢理にでも連れて来ないとな。
「あの病気はかなり珍しくてね。
彼は救えないが今後の医学の進歩に
なるかも知れないからよろしくね」

「…救えない…?」
その言葉に違和感を覚える。
花が咲いてくるだけじゃ無いのか?
募っていた嫌な予感が俺を侵食する。
「?え。聞いてないの?
あの病気は花が咲いてきて宿主の
生命と血を吸いながら成長するんだ。
最後には苗床の栄養…生命が尽きると言う
奇病なんだよ。本来は今頃死んでても
おかしくは無いんだけど…ルーシャス君
年齢の割に頑張っているんだね。」
近頃、痩せてきたとは思っていた。
咳も増え、あまり動き回ることも
無くなったと。
そんな大事な事を隠していたのか…。
「治す方法はないのか…?」
「んー。ルーシャス君には伝えたけど
花を逐一抜いて処理すれば延命は
出来るけどね。それ聞いたら彼凄く
顔引き攣らせてたから…。」

「先生。その病気に関する資料ないか?」
俺は気づいたら聞いていた。
「え、あぁ、多少ならあるけど」
「暫く貸してください。必ず返すので」
持ち出し禁止だからなあ、と渋られる。
「…多分言ってもルーシャスは来ないので
代わりにデータ取っておきます。」
嘘だが、
「本当か!なら良いよ。」
そう言って医者は立ち上がり資料を
探しに行った。

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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 19時

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