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奇病/IF、┿爛優臣躇 ページ1




これは有りもしない世界のお話。


「毎度ありがとうございました〜!」
花屋の青年の軽快な挨拶を背に
僕は大きな花束を抱えていた。
なんだか、急に買いたくなったのだ。
自分の部屋に飾りっ気がなく癒しが
欲しかったのかもしれない。
花束になっている花は「ペンタス」。
ピンク色で小さな花の集まり。
とても可愛らしい。
花言葉は「希望が叶う」「願い事」。
そして何より
「11月5日の誕生花…」
そう。ジル君の誕生花なのだ。
まるで小さな星が咲き乱れる様にして
懸命に生を紡いでいる。
ジル君に贈ってもいいのだが…
別に今日は何でもない日…
男が男に花束を送るなんて、
そんな事をするには一番気持ちが悪い日だ。
しかしまぁ、
自分から自分へ贈り物をするには良い日だ。
その花束を抱え、研究所へと足を進めた。

「ただいまぁ。」
帰宅しすぐに部屋に戻る。
予め用意しておいた透明な花瓶に
買ってきた花を活ける。
花瓶には水も入れてある。
可愛らしいその花は
どれだけ見つめても飽きが来なかった。
その花瓶を箪笥の、
マーシャの写真の横に飾る。
うん。似合う。
そんな風に考えてしまう。

ふと、昔のアルバムに3人で撮った写真が
挟まっていた事を思い出し、取り出す。
「あったあった。」
その写真を使っていない写真立てにいれる。
大学生の時の僕とマーシャ、
中学生のジル君。
うん。これが良い。
その写真をマーシャの写真の横に並べる。
それを見て満足する。
「よぉし、頑張るか!」
机の上に置いてある書類に向き合う。
正直、会議やらの書類でやる気が無かったが
花と写真で元気が出たのかいつもよりかは
進捗が良かった。

◼◼◼◼◼
◼◼◼◼

「んぅ…」
窓辺からはちゅんちゅんと鳴き声が聞こえた。
「え…あ、さ?」
どうやら書類を片付けていたら
眠ってしまったらしい。
目を擦り、カーテンを開く。
「うっ…眩しいねぇ。」
花に日が当たっている事を確認し
水をあげようとした…が、
「あれ、水ないや。」
昨日入れ忘れたのか、ジョウロは
乾いていて空っぽだった。
「入れてこなきゃね。」
ジョウロを片手に僕は廊下に出た。

コンコンッと念のためにノックする。
…返事はない。
洗面所にそのまま入る。
ついでに目を覚ます為顔を洗う。

奇病/IF □



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作者名: | 作成日時:2020年12月2日 19時

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