幼女の最強本丸

十一話 ページ13

一期side


私の腕の中で眠りについてしまわれた私の主殿

いや……A殿



江雪「今の話は……本当でしょうか」

数珠丸「嘘では……なさそうですね」




三日月「全て事実だ」


そう一言発した三日月殿に皆が視線を向けた

事実……



三日月「詳しくは加州が話してくれるだろう


＿＿＿＿＿だろう？加州」



閉まっていた襖が静かに開いた

先程A殿に案内するよう頼んでいた…



加州「そうね、俺の名前は加州清光。Aの初期刀だよ、一番の古株ってね？よろしく


そんで、Aの言ってた事は事実だよ」


辛そうな表情でそう言う加州殿

私もその事実は信じたくなかったが、あの表情からして本当なのでしょう




加州「Aは人間では変わった容姿のせいで親からも周りの人間にも酷い暴力を受けていたんだ……この小さい体でね…


そんでAの霊力は量も質も今までの審神者とは比べ物にならないほど強いんだ。
だからいろんな所から狙われる可能性は高い



俺らはAを守り、今まで受けられなかった愛を注ぐ……それが俺らの使命だよ」



真剣な目をして話す加州殿に皆、静かに話を聞いていた

私ももちろんその一人だ




髭切「確かに、あの子の霊力は強くて優しかったね〜いい目覚めだったよ

ね？……えーと……腕丸？」


膝丸「俺の名は膝丸だ、兄者！！

俺もあの幼女の霊力はとても気持ちがよかったな」


蛍丸「俺はあの子守りたいな〜」


皆意見は同じのようですね

私は視線を膝の上で眠っているAに向ける



真っ白な髪も青い瞳も……とても綺麗で可愛らしい


この魅力が分からない人間はなんて愚かなのだろうか……




一期「私も……弟達とこの子を……全力で守りたいですね」



『……んっ…………か…ぞく………ｽｰｽｰ』



私はAの頬を指でそっと撫でる



大丈夫ですよ……



あなたは私が、いや……私たちが







＿＿＿＿＿＿全力でお守りします

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