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賑わっていた店には人一人いなくなり、かわりに店内の真ん中に、サングラスをかけた店員数名が縄で縛られ、座らされていた。
「あ、アルバイトちゃん...すまん...にげ」「すみません、お見苦しいところを。さっさと行きましょう」
美形の青年に背中を押され、店内から出る。店長...逃げてって言おうとしてた。頑張ってもっと繁盛させてあげたかったんだけどな...
どういう“逃げて"だ？
『共犯者になるから逃げて』か『ソイツらから逃げて』か『その他から』なのか...意識がはっきりしてきた。
コイツ等、信用していいのか？職を探してくれるっていうけど、どこでそんな話をされるんだろう。今どこに向かっているんだろう。怖い...
『あの、どこへ向かっているんですか？』
「ん？んー...我々の拠点です。上司は顔が利くので、働き口が沢山ありますよ」
『...ここまでついてきてなんですが、職の方は自分で探します。すぐに帰らないといけない用事があるので帰ります。お気遣いありがとうございました...』
日が落ちてきて、橙色に砂利道が染められる。その道で立ち止まり、そこから先へ進むことを拒んだ。
ついていってはいけないだろう、バイト先を潰した人達になんか。それは当たり前だったのに、店に入ったとき、頭が回らなかった。
なんだろう、薬の副作用みたいな...眠り薬？そんなの使うなんて、幕府でも警察でもなんでもない。この子達は、忍者かも...
なにか重要な秘密に辿り着いてしまい、脂汗が吹き出る。
「...そうですか。ですが暗いですし、もうすぐそこなので、一泊されては？」
『ほんとに、大丈夫です...今からなら、日が落ちる頃には家につくので』
「...文次郎」
「...っはぁぁ...仕方ない...“容疑者”だからな」
ずっと黙っていた老け顔の青年は、ため息をついて指をポキポキならした。そして、鋭い敵対心剥き出しの目で私を見た。
これは、やられる。すぐに危険を察知し、後退りする。しかし、背後にはツリ目の青年がいて、もう下がれない。
「留三郎、項をこっちに向けろ」
「なんでお前に指図されなきゃいけねーんだよ」
「...今はそれどころじゃねぇだろ。早くしろ」
「文次郎くんはこのまま首狙えないんですかぁ？俺なら横から手刀で落とせるね」
「は！？俺だって出来るわ！」
私を挟んで、私の意識を落とせるか話す二人。そのせいでしばらくこのドコドコとうるさい心拍数はキープされそうだ。
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くまのん - 神作品を発見‼とっても面白かったです‼ (5月3日 16時) (
レス) id: 333fed96b4 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - わくわくどきどき…続きが気になりすぎてどうしよう！！現世での伊作もどきとの関係も気になる！ (4月25日 20時) (レス) @page24 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - うわあ！待ってました！！ついに接触！？面白すぎます！！ (4月15日 13時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - とても続きが気になって内容忘れないよう何度も読むくらい好きな作品です。 (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 私だけでこちらの不具合だったらごめんなさい。更新や日付けは新しくなるのに20から先が表示されないのは 作者様がまだ非公開にされてるからでしょうか？質問失礼しました (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュモ | 作成日時：2024年2月29日 17時
