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『ただいま戻りましたー...』
「おかえり...えぇ！？なに拾ってきたの！？」
帰ってきて早々、台所に立っていたおば様を驚かせてしまった。
そりゃまぁ、黒い人を背負ってきたら怖いよね。おば様も忍者だし。
『木から落ちてきました。怪我してたので持ち帰ったんですけど、多分、忍者ですよね？』
「うん...黒い忍び装束だけど、タソガレドキか、どこかの凄腕の忍者か...ちょっと分からないわ」
頬に手を当てて困り果てるおば様。申し訳ない...
「ただいまー...ん？うわっ！？ひ、人！？」
呑気に帰ってきたおじ様。土間に横たわる忍者に飛び上がって驚いた。
「父ちゃん、かくかく云々で...」
「そうか...Aちゃん、お人好しは偉いけど、次からは怪しい人は連れてこないようにな。近くに仲間がいたかもしれんし、その場合危険だから」
『はい...肝に銘じます...』
人助けのつもりだったが、自分に酔っていただけだったな。もっと人の迷惑も考えればよかった...
「とにかく、介抱だけはしてあげよう。Aちゃん、責任は一応あるから、君がしてあげなさい」
『えっ、私ですか！？』
しまった。今日は疲れすぎていて夫婦に丸投げしようなどと考えていたではないか。自分が拾ってきたんだから、面倒を見るのは当たり前だ。
でも、願わくば早く寝たい...
『あ、この方は...その、』「Aちゃん。言いづらかったら、これに書きなさい」
木の板と筆を差し出すおば様。別に言いづらい訳ではないけど、一応学園関係者か聞いておこう。
「忍術学園の関係者ですか」と書くと、おば様たちは顔を横に振る。そして木の板を薪にしてしまった。
では、私が介抱しても問題ないのか。
まずおじ様がやって良しと許しているから、そこら辺は気にしなくて良かったのかも。アイタタ...頭が...やっぱり回らないな...
雑にはしないが、頭の粉をとったり、切り傷に薬を塗って包帯を巻いた。頭にたんこぶができていたけど、何で殴られたんだろう...痛そう...
『ふあ...私も寝よう...』
賄いで腹は膨れており、あとは着替えて寝るだけ。この人が心配だから、今日は側で寝よう。
布団を敷いて、私のと隣合わせにする。
着物が女用で丈が短いのは申し訳ないが、それを着て寝てもらおう。着替えはおじさまに任せた。
掛け布団をかけたら、介抱終わり。さ、寝よ...
布団に潜り込み、丸顔の青年の横で、瞼を閉じた。
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くまのん - 神作品を発見‼とっても面白かったです‼ (5月3日 16時) (
レス) id: 333fed96b4 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん(プロフ) - わくわくどきどき…続きが気になりすぎてどうしよう！！現世での伊作もどきとの関係も気になる！ (4月25日 20時) (レス) @page24 id: 3a092db897 (このIDを非表示/違反報告)
ほうじ茶 - うわあ！待ってました！！ついに接触！？面白すぎます！！ (4月15日 13時) (レス) id: 47dba8b665 (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - とても続きが気になって内容忘れないよう何度も読むくらい好きな作品です。 (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
おんぷ - 私だけでこちらの不具合だったらごめんなさい。更新や日付けは新しくなるのに20から先が表示されないのは 作者様がまだ非公開にされてるからでしょうか？質問失礼しました (3月31日 1時) (レス) id: 4cbcaaccff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュモ | 作成日時：2024年2月29日 17時
