【FGO】ふわり (ページ10)

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ロマニを独り占めされたという嫉妬は復讐の炎へと姿を変えた

本当ならアヴェンジャー、巌窟王エドモン・ダンテスと契約をしてみたかったのだけれど私はキャスターとしか契約出来ないゆえに本当に残念だ

｢あいつの顔を見ただけでもイライラする...｣
じわりじわりと私の感情を蝕んでいく

｢本当に君は立香君のことが嫌いなんだねぇ｣
ソロモンは苦笑しているのか何なのかは分からないけど笑っていた

｢当たり前じゃない、あの人のせいで私たちは全てを失ったのだから｣

｢でも、本当に全てなのかい？｣
マーリンが私に問う

｢ソロモンやマーリンが私のもとを去ったら本当に全てになる
それ以外はもう既に奪われた｣

｢少しは改善されたかに思えた感情とか？｣
マーリンがくすくす笑ってるのが癪に障る

｢うるさいわね、黙ってて｣

｢ごめんよ、そんなつもりはなかったんだ｣
割と真面目に謝るマーリンを許して私は頭を働かせる

私がいつ出るべきなのか

カドックがやられてから？
それとも、ヴォーダイムがやられてから？

うーん、両方ね

とりあえず同じキャスタークラスのマスターのカドックがやられてしまったら彼らと私は闘おう

まぁ、彼ならやってくれるだろうけどね

そんなことを思いながら空想樹を見上げる

この地に根付いた空想樹
マーリンが魔術で花を咲かせた綺麗な木にしか見えない

私にもこいつが何なのかは少ししか分からないけど