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ついでにロシア領を散歩してみる

「うわぁ、白い、真っ白いこと
こんなのじゃ人の気力も失われるというもの...いや、人じゃなくてヤガだった」

なんかじろじろヤガたちに見られるのが地味に癪に障るのよね

「というか、僕達なんか囲まれてない?」
マーリンがいつも通りの口調で私に話しかけた

「そうね、分かっているならさっさと片付けましょうか」

そう言ってマーリンとソロモンと私でヤガを倒していく

「残り1匹」

「やめなさい、A」

...思わず舌打ちしそうになる

「言峰綺礼...」

「どうせいつか尽きる命だ
体力の無駄だろう?」

「それもそうね」

なんでこの人から正論を聞かなきゃいけないのよ

「...用がないなら戻るわ
ソロモン、マーリン、お願い」

「藤丸立香がすぐ近くにいる」

「あっそ」

そう言って私はどこかへと歩く


「...Aさん?
やっぱりAさんですね!」

「マシュ・キリエライト...」

「お久しぶりです!
生きていらしたんですね!良かった!」

モニターから聞こえる声は何も知らないことを告げている

「...藤丸立香
グランドオーダーが終わったかと思えば今度は異聞帯とはね
可哀想に」

「...なんで、ソロモンがいるんだよ
なんでマーリンがいるんだ?」

困惑した表情を見せる藤丸立香
そう、その顔が見たかった

「マーリンはマスターを持たないはぐれサーヴァントじゃなったのか?」

「ざんねーん
私のサーヴァント」

「ドクター...いや、ソロモンまで...」

「やぁ、久しぶりだね立香君
そしてはじめまして、我がマスターの敵」

ソロモンが藤丸立香に告げる

まるで死刑宣告を受けたような顔をしている

「ということだから、せいぜい頑張りなさいな?
今はなきカルデアのマスター」

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作者名:魅愛 | 作成日時:2018年5月9日 18時

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