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「...何しに来たんですか」
はるばる遠いロシア領まで来てあげたのに冷たく反応するカドック
「ねぇ、マスター
彼女たちは私たちの敵なのですか?」
きっと、カドックとサーヴァントであろう女性
「いや、違うよアナスタシア」
「へぇ、アナスタシアねぇ、なるほど」
「名乗りなさい、そこの方」
アナスタシアに言われてめんどくさいので簡潔に名乗る
「Aと言います、アナスタシア皇女
あなたのマスター、カドックと同様キャスターのサーヴァントのマスターです」
「...あなた、どんな魔術回路を持っているの?
カドックよりすごいなんて」
「アナスタシア、彼女は僕のチームの仲間の中で1番の回路の持ち主だ
僕なんて下のほうだ」
自嘲するかのように笑うカドック
「あら、そんなことはないかと思うわよ?」
アナスタシアがカドックを励ましているのか慰めているのかよく分からない
「それよりも、藤丸立香たちがここに来たって本当かしら」
「あぁ、来たさ」
「そう...やっと復讐できるのね」
「そうさ、この1年間冷凍されたままで僕達の活躍を奪った奴らへの復讐さ」
そういってカドックは私の足を見る
「怪我したんだろう?」
「誰からそれを?」
「コヤンスカヤから」
あぁ、あのいけ好かない女か
「大丈夫なのかい?」
「えぇ、魔術で治したから」
「なら、なぜ藤丸立香の代わりにグランドオーダーしなかったんだ」
「ドクターストップ」
「...ドクターは君がすごいことくらい分かっていただろうに」
「いいのよ、こうして復讐の機会が与えられたのだから」
自分の手の甲を見る
つられたのかカドックもカドック自身の手の甲を見る
「なぜ、我らはこのような思いをしなければいけなかったのか」
「その答え合わせをする必要はない」
「ここから、ここからがスタートだ」
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作者名:魅愛 | 作成日時:2018年5月9日 18時