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「ごめんね、A」
急にソロモンから謝られた
私は彼から何かされたかしらって少し考えてみたけれど全然思い浮かばなかった
「なにが?」
「僕が、君の異変に気づいてあげられていたらこんな事にはならなかったのかもしれない」
「どういう事?何が言いたいの?」
...全く分からない
何が言いたいのか
「...知ってたよ、君は僕が好きだってこと
だけど僕は人理焼却されないことを第一に動いた
だから、君の好意も受け取れなかった」
「...そんなの、もう終わったこと...」
「違う
僕も君が好きだった
いや、今も好きだよ、A
だから、救えなくてごめん」
知らなかった
ソロモン...ロマニが私を好きなこと
好きだということが知られてたこと
「それは僕にも非がある」
マーリンが少しずつ話し始めた
「僕もAのサーヴァントとして傍にいたから好きなことを知ってた
アーキマンとしての人生を歩んでいた頃のソロモンもAが好きだということを知ってた
なのにほっておいた」
「ごめんね、A」
2人に謝られる
...そっか、そうなんだ
「嬉しい...嬉しいよ、ソロモン...」
ぎゅっと抱きしめられる
温かい温もり
優しい匂い
彼に包まれて
初めて
...雪解けの幸せを知った
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作者名:魅愛 | 作成日時:2018年5月9日 18時