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You × Type B
「あんた、これで何回目？！
ちゃんと報告しなさいってこの前も言ったばっかりでしょ？！」
ギッと部長に睨まれる
「……すいません……」
今回は私が槍玉に上げられた
この前のダニエルじゃないけど
ちゃんと報告したよ？
別の部署の仕切り屋の女の子に伝えたよ……
“わたしが報告しておきますぅー”って言ってたじゃんか！
ダニエルもスルギも
セフンだって一緒にいたのにっ
「すいませんでした、失礼します……」
ドアをぱたりと閉めれば
回りの冷たい視線がまとわりつく
ふぅっと1つ息を吐いてから
廊下を歩き出した
報告を忘れついでに
月初の発注計算の間違いまで指摘されて
事務用品の在庫確認という仕事が余計に増えた……
エレベーターのボタンを押せば
“ポーン”
すぐにエレベーターがやってきた
ボードに乗せた紙を捲ると
「下ですか？」
横に並んだセフン
「うん……」
先にセフンが乗り込んで
他の営業組が何人か乗り込んでたエレベーターは
ちょっと窮屈だった
1Fに着けば
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
営業スマイルの人の波がばたばたと降りて
がらがらになったエレベーターに熱気だけが残った
地下1Fにある倉庫も資料保管室も
用がなければ事務の子達だって行きたがらない
華やかな営業部の方達には縁遠い場所
開くのボタンを押したまま
降りる気配の無いセフンを見る
「あれ、セフン？1Fじゃないの？」
そう言えば
開くボタンを押したままだった私の手を
セフンが避けて、閉まるのボタンを押した
「ん？」
ちょっととぼけて笑ったセフンが
エレベーターの鏡に寄りかかった
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作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
