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You × Type B
「Aさん、今度の忘年会行きます？」
「え？」
ひらひらと紙を手にしたセフン
私の横まで
座ったままのデスクチェアーを滑らせて
私の目の前に1枚の紙を置いた
でかでかと書かれた
“忘年会”の文字
毎年会社で行われる行事の一貫
ほぼ強制じゃん……
「もう、12月かぁ……」
「なんか言い方が寂しいですね(笑)」
真横で一緒に覗き込んだ含んだ笑顔を
無表情で凝視すれば
「すいません……」
ばつが悪そうにセフンが謝った
「別に、彼氏がいないからって
12月を嘆いてる訳じゃないからね？」
「だから、すいません……」
「ごめん、一言いわせて……
まじ、リア充し○！」
「ほんと、すいません……」
申し訳なさそうに
でも
にっこり笑ったセフン
ダニエルより
少しだけ遅く入社してきた同い年のセフン
セフンは、ダニエルとは違って
営業成績の良さと接客馴れを買われて
ダニエルとは違う形で営業兼社内の案内係になった
まぁ、若いダニエルと大人なセフンが揃えば
向かうところ敵なし！
どんなにワガママな社長のマダムだって
どっちかにはハマるだろうって
会社の魂胆が丸見えですよ
「彼氏いないのAだけだしねぇー」
スルギの笑い声が真後ろから聞こえれば
真横のセフンが思いっきり笑いを堪えてやがる
「堪えなくてもいいんだよ？セフンくん……
いや、オセフンさん……」
「その、よそよそしいのやめてくださいよっ
まさか……笑い……ませんよ……(笑)」
顔を真っ赤にして、口元を隠して
めちゃくちゃ笑ってるじゃん……
「まじ、リア充○ねっ！」
スルギにだって
セフンにだって
ダニエルにだって
恋人がいるのに……
「切なぁ……」
小さく溜め息が出た
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作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
