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You × Type A
うちの会社には決まったデスクなんてない
フリースタイル
決まったとこはないけど
お気に入りの場所はあって
いつもの
窓際の席での作業
パソコンばっかり見てると
さすがに目がチカチカしてくる
ふぅっと一息ついて
背伸びをすると
「ちょっと、チーフ！」
そう怖い声で呼ばれて慌てて振り返れば
ニコニコなスルギが立っててー
「なんだ、スルギか……なに？」
「なんだ、ってなによ？
今の部長に似てたでしょ？(笑)」
またパソコンに向き合った私の背中に
べったりと抱きついたスルギ
スルギは、私の右腕的な存在
私が本社にいない時は
スルギが私の代わりになってくれている
「ね、さっき
またダニエルが怒られてたんでしょっ？」
「うん……」
パチパチとキーボードを弾けば
「八つ当たりもいいとこだと思わない？
さすがに可愛そうになってきちゃったよ……」
そう言うスルギは楽しそうに笑ってる
「顔と言葉が一致してないよ……」
「あら、そう？(笑)」
「たまには慰めてあげなよ
温かい飲み物でも買ってあげれば？(笑)」
「なんで私が？嫌だよ……」
「だってダニエル、スルギの事大好きじゃん(笑)」
「もー仕方ない、慰めてやるかっ(笑)」
お決まりみたいなスルギとの掛け合い
私が出張だった時
スルギが私の代わりに
ダニエルと仕事をしてくれた時があった
出張から帰ってくれば開口一番に
「あれ、今日はAさんなんですか？」
そうへらって笑ったから
「なに、もしかして……私だからガッカリって感じ？」
「え？……いや、違いますよ？(笑)」
そう
ばつが悪そうに笑ったダニエルの顔を思い出す
私とスルギとの温度差を認識して
柄にもなくやきもちなんか妬いたんだっけ
それから
私とスルギの間で
勝手にダニエルはスルギが好きって設定で
からかうようになってた
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作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
