今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:43,779 hit
小｜中｜大
・ ページ20
忘年会も2次会まで進んで
もう深い時間
ネオン煌めく華やかだった繁華街を出れば
街灯の明かりしかない住宅街に
まるで異世界にでも入ったみたいな静寂
さっきまでの誰もがハイテンションだった
熱気から解放されれば
時間が経つにつれて
浮かれてた雰囲気から冷静さを取り戻す
「んー……」
乗り込んだタクシー
私の横で窓に頭を寄りかからせて
夢の入り口にいるダニエル
“わざわざ、Aを探し回ってくれたんでしょ？”
“送っていくぐらいはしてあげてくださいね”
スルギとセフンのにたにた顔を思い出す
そんなにお酒が強くないダニエル
結構のまされたのかな……
部署の若い連中の騒ぎで手一杯で
ダニエルにまで気が回らなかった
今まで何回か送ったり送られたり
そんなん、スルギにもセフンにも
4人でサイクルみたいに同じように
繰り返してきたけど
ぎゅっと握られた手に
いつもとは違うって
ちょっと胸騒ぎに近いどきどきが
余計に冷静さを呼び寄せた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
