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忘年会の居酒屋の入るビルに着いて
エレベーターに乗り込んだ
手に握りしめたままだった
スマホをポケットに押し込んだダニエル
もう片方には私の手が握られたまま
エレベーターの表示が6Fを示せば
ぱっとダニエルの手が離れて
シャツのボタンとネクタイを整えた
「Aさん……
今日はさ、俺の傍にいてよ」
呟くような声にダニエルを見れば
表示を見上げてたダニエルが
私を見つめて
真剣なダニエルの澄んだ、でも強い瞳に
どきんと鼓動が音を立てた
「俺の隣にいて」
ふわりと私の頬に軽く
ダニエルの手が触れた
「……っ」
私の返事を聞く間もなく
エレベーターの表示が8Fで止まって
開いたドアにダニエルが先に降りた
後を追ってエレベーターを降りれば
もうダニエルは奥に向かってた
なんか、調子が狂う……
いつもと違うダニエルの言動に動揺する
ちょっとふらつきながらも
みんなの待つ座に向かった
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作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
