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ダニエル side
昨日、やけ酒に近い飲み方をしたせいか
久しぶりの二日酔いに
ばたばたした一日に
夕方には、休憩室でぐったりしてた
「ダニエル、そんなんで大丈夫？
忘年会だよ、今日」
そう笑うAさんが俺の背中をぽんっと叩いた
「あ、そうだっけ……」
そう情けなく笑ったけど
誰のせいでこんなになってると思ってんの？
「あー……ったまいてぇー」
「ほら、薬飲んで」
そう渡してくれたAさんの手に
ちょっとスマートなコートの袖が見えた
「どこいくの？」
「ちょっと、外」
「忘年会なのに？」
「私が言うまで忘れてたくせにっ」
突っ伏してた俺の頭をふわりと撫でて
そう笑ったAさんが
休憩室を出ていった
少しの間
そのまま突っ伏してたけど
Aさんがいなきゃ
ここにいても意味がないから
重い体を無理に起こして
Aさんから貰った薬を口に放り込みながら
デスクまで戻った
ペットボトルを開けて、水と薬を流し込めば
「Aさん、もう行きました？」
セフンさんがデスクに寄りかかった
「さっきそこで……」
「うわ、まじか……行ったんだ……」
「え？なに……」
「さっき部長から連絡あって
例の忘年会に駆り出されたみたいです」
「例の……って……」
うちの会社と蜜月関係にある同業者
柄がよくなくてイメージはあまり良くない
毎年、忘年会だ新年会だって
体育会系なノリで騒ぎ立ててるって
噂では聞いた事があった
「話し的には、こっちの忘年会と合流したがってるって話だったみたいだけどね……」
「なんでAさんが……？」
「合流をお断りしに行ったんじゃないの？
断るにも、部長も他ので手一杯みたいだし
誰も行かせない訳にはいかないでしょ？」
ひょこっと出てきたスルギさん
「ま、大丈夫でしょう」
セフンさんの笑った
その言葉に
「は？」
気づいた時には
持ってたペットボトルをデスクに叩きつけてた
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作者名：LINK | 作成日時：2017年12月23日 21時
