よわむしプラネット.*･ﾟ【菅原孝支】

story１２ 女王には ページ13

A「いっ、嫌って言ったら？」


にやにやと、嫌な笑みを浮かべる真優ちゃん


真優「もちろん、嫌なんて言わせないわ」


すると、スマホを取り出し、ある画面を私に見せる




．









．








．








．









．









．





絶句･･････

どうして、画面に映るのが貴方なの？


真優「誰だか分かるでしょ？」


A「私の妹よ」


せいかーい！そう、楽しそうに言って

恐ろしい言葉を吐いた


真優「この子、どうなってもいいの？」


ダメに決まってる、百華は私にとって大切な家族


A「百華には、手を出さないで！」


真優「じゃあ、別れてよ」


目の前が真っ暗になった

別れなければ、百華が傷つく

別れれば、孝支くんが傷つく

究極の選択、弱虫な私には荷が重い


A「分からないよ」





真優「･･･私、知ってるんだ」


いきなりの言葉


真優「Aちゃんの、家庭環境！」


寒気がした、そこまで調べてるのか


真優「だったら、妹さん傷つけちゃ駄目だよね！」


無邪気な笑顔、それがたまらなく恐ろしい





A「･･･そんなことっ、言われたら･･････別れるって言うしかないじゃん」


今にも流れそうな涙を堪えて、弱虫は決断する


真優「そう言ってくれると思ったよ」


ケーキを食べる真優ちゃん



私はもう、気持ち悪くて吐き気がした



真優「じゃーあ、１週間の猶予をプレゼントしまーす」


緩く言ってるけど、つまりは１週間以内に

別れなければ、百華が傷つけられる





A「分かったよ」



下僕は、女王様には逆らえない

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