09.改めましてのご挨拶 ページ9
「あ!」
「…あっ。」
驚いたような声が聞こえて無意識にそっちに目を向ければ、お兄ちゃんのスマホで見せられた男の人がそこにいた。ピエロのような風貌をして、白いスーツがよく似合う。
「えっと…力一さん、ですよね?」
「あ、うんっ。そういう君は、天開くんの妹、だよね?えっと…Aちゃん?」
「はい。いつも兄がお世話になってます」
「いやいや、むしろ俺がお世話になってるくらいだから…今日もその…三人でお出かけかな?」
「はいっ、週に一回はこうやって彼らと出かけるんです。…力一さんはお仕事ですか?」
「ううん、僕も仕事終わりでこの後どうしようかな〜って考えながらぶらついてたとこ。」
「あ、じゃあ、私達と一緒にどうですか?食べ歩き!」
お兄ちゃんのお友達に悪い人はいない、それは私の中の絶対だ。何人かと面識があるけれど、みんな私に優しくしてくれる。
だからと思って誘えば、力一さんはきょとんと目を丸くしてじっと私を見つめた。
「…そういえば、前に見かけたときもAちゃんなんか食べてたね。週一のお出かけはいつも食べ歩きなの?」
「はい。夜はいつも三人で散歩したりしてるんですけど、その時間帯だとお店はどこも閉まってるから…」
「え゙。…夜に外出してるの?危なくない?」
「大丈夫です。だって、ミュウツーとミュウが一緒ですから。」
「あっ。そうでした。」
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赤(プロフ) - えいえんにこうしんまってます (8月24日 17時) (レス) id: 1060c20e47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユア | 作成日時:2021年3月10日 1時