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26.先入観は損得に関わる ページ26

ふと、私はあの子をミュウと呼んで心情を吐露した。所謂愚痴だ。話して解決するだなんて思っちゃいなかったけど、何かしら整理をつけられるかも、なんて漠然と思って。

そうして私の愚痴を聞いたミュウは、徐に私の手を取ってテレポート、したのだ。草木覆い茂る森の中へ。そこは多分日本ではなかった。或いは、同じ世界ですらなかったかもしれない。


そうして、ミュウに誘導された私は、そのまま森の奥にあった洞窟の中で、ミュウツーに会った。

ミュウが洞窟内を照らしてくれていたから視界は良好だったけれど、何より今まで入ったことのなかった洞窟内に入る、というのが私にとってはおばけ屋敷に入るのと同等くらい怖かった。

心細さを抱えてミュウツーと対面したとき、心に湧いたのは恐怖心だった。ポケモンの映画を見て彼が悪でないことは重々承知していたけれど、言ってしまえばその時の私はSAN値が削れていたのだ。

隣にミュウがいたことも忘れて、私は彼を怒らせたらどうしよう、と恐れた。


結論から言えば、その心配は杞憂だった。

彼が私を攻撃することはなかったし、知っていた通り口数が多い方ではなかったけど、彼も静かに、私の愚痴を聞いてくれたのだ。

多分、そうするよう誘導してくれたのは、ミュウだった。

27.何故かは彼らのみぞ知る→←25.これも所謂史実ってやつ



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(プロフ) - えいえんにこうしんまってます (8月24日 17時) (レス) id: 1060c20e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユア | 作成日時:2021年3月10日 1時

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