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24.認めてくれる、それだけで ページ24

ぎゅうとお兄ちゃんの背中にしがみついて、その首筋にぐりぐり頭を押し付ける。ぽんぽんって、やっぱり背中を叩かれた。


「ショックは受けたけど、ひとり暮らしするつもりでいるAにわざわざふたり暮らしを提案するのも野暮だったし。俺もひとり暮らしし始めていっぱいいっぱいで、あんまり世話焼いてやれなかったろうし。どのみち最初に契約した賃貸は二人で住むには狭かったしな」

「ふふ。ミュウツーとミュウと一緒だから尚更だよね」

「確かに」


くす、と二人で笑った。


「…こんな子供の私のままでいいの?」

「…大人になれって言ったのは俺なのに、Aが変わることがこんなに怖いなんて思ってなかったよ。風俗とかの仕事されるくらいならニートでいい」

「ふふ」


…お金より私の身の安全を優先してくれるのか。もちろんお兄ちゃんがそんなこと言うだなんて思っちゃいないけど、でも、改めて嬉しい。

お兄ちゃんに頭を撫でられて頬が綻んだ。


「お前のことは俺が養ってやるから、好きにやったらいいよ。」

「…ありがとう、お兄ちゃん。」


もちろん、言われるまま好き放題やるつもりなんてないけれど。元々私には物欲というものは大してないし、ミュウが宝くじを当てた残りがまだある。

私を受け入れようとしてくれていたお兄ちゃんに、その優しさに見合うだけのものをお返ししよう。

25.これも所謂史実ってやつ→←23.愛してないわけじゃない



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(プロフ) - えいえんにこうしんまってます (8月24日 17時) (レス) id: 1060c20e47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユア | 作成日時:2021年3月10日 1時

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