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#53 ページ5
あれから２ヶ月。
少し肌寒くなって来た秋頃。
相変わらず皆は元気なわけで……
「なーなー廉遊ぼーやー」
「しつこいな〜。ほら。
濡れおかきやるから静かにして。」
「濡れおかきー♡」
なんて会話が交わされてたりする。
「私、ちょっとお手洗い行ってくるね」
そう伝えて立ち上がる。
「すぐ戻ってくるんやでー」
「はーい」
ジャー
手を洗って、トイレを出る。
「あ、暮羽！」
呼ばれて振り返ると。
「大野先生。」
大野智先生。私の担任。
こっちでは珍しい標準語の先生。
「なんですか？」
「いやー、うちのクラスに転校生が来たんだけど、校内案内をしてあげてもらえないかな？」
先生の後ろにいたのは…
すごく可愛い顔の男の子。
「知念侑李です。よろしくね。」
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作者名：魅杏 | 作成日時：2015年6月26日 19時
