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#71 ページ23
低い声でしげちゃんが言った後、優しい声に変わり、光くんに語りかける。
「お前は、強かったよ。
今みたいに、他のことも頑張れや。
人が本当に強くなれるんはな、
大切な守りたいと思う人が出来た時や。
お前なら、涼介を超えられる。」
光くんに手を差し出すしげちゃん。
「…涼介を演じるのも疲れるよ。」
しげちゃんの手をがっしり掴んで立ち上がる光くん。
「大貴。侑李。」
光くんの言葉で、私の縄が解かれる。
「ごめんね」
そう言いながら、ガムテープを外す侑李くん。
しげちゃんと光くんは爽やかな笑顔でお互いを見ていた。
「戻れるかな？」
「戻れる。絶対。」
「色々と悪かった。
Aちゃんもごめんね？」
皆、仲良くなれたみたい。良かった。
「帰るよ。
一緒に来てくれる？大貴、侑李。」
「「当たり前だよ。光」」
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作者名：魅杏 | 作成日時：2015年6月26日 19時
