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少しして…
バキッ！ドカッ！！
凄まじい音が聞こえてきた。
「来た。」
涼介くんが言った。
来たって？？
バンッ！！
私たちのいる部屋の扉が荒々しく開く。
そこには、童顔の男の子と紳士的な雰囲気を漂わせる男の子。
ぞろぞろと部屋に入ってくる男の子たちはその２人以外に６人いた。
その中には…
「良かった〜無事やった。」
…大吾くん達がいた。
紫耀くんが駆け寄って来て、私を縛っていた紐とタオルをほどいてくれた。
「大丈夫だった？」
頷くと安心したように微笑んだ。
「どうゆうことや。涼介。」
童顔の男の子が黒いオーラをまとい、涼介くんを睨む。
「こうでもしないと話し聞かないでしょ？覚悟しててもらわないといけないから。日本のトップは東がもらう。」
「んなことさせるか。」
微笑みながら、優雅に話す涼介と、涼介を睨む男の子。
「今日はそれだけだから。じゃあね」
手を振りながら出て行く彼を静かに見つめた後、童顔の男の子が私の前に屈んだ。
「怖かったやろ？すまんな」
「大丈夫です。慣れてますから。」
私の言葉に驚いた顔をしたが、彼はすぐさま立ち上がった。
「帰るで。その子連れてったって。」
童顔の彼のその言葉を聞き、皆が動き出す。
紫耀くんが、
「悪いけど、きてくれへんかな？」
と懇願するような目で私に言った。
どういうことなのか。
なぜ、私が狙われるのか。
きちんと説明してもらわなければならない。
それを聞くため彼らに着いて行った。
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作者名：魅杏 | 作成日時：2015年6月9日 19時
