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#17 ページ17
「良かった〜無事やな」
廉くんが駆け寄って来た。
ゆっくりと濱田さんに近づくしげちゃん。
「なぁ、せつめいしてくれへんかな？濱田くん。目的はなんや。これは許せるもんやないで？」
しげちゃんが濱田さんに静かに話す。
…低く、凄みのある声で。
「目的？
喝入れとかなと思ってな。
お前ら、最近和気あいあいと過ごしてるようやからな」
空気がピリッとした。
「ええやんか！楽しい方がええやろ！」
「甘いねん！」
照史くんの言葉を、濱田さんの後ろにいた人が遮る。
「…神ちゃん…」
「姫さんを１人にして、危ないことくらいわかるやろ。
姫さんはお前らの弱みなんやで？
今回は、濱ちゃんだから良かったようなもんや」
そして、濱田さんが立ち上がり、
「もう少し考えて行動せぇ」
と、言って去っていった。
…
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作者名：魅杏 | 作成日時：2015年6月9日 19時
