2-24 ページ24
.
.
宮舘side
今日は年内最後の登校日。
朝礼のため、職員室に向かえば、
俺のところに一目散にやってきた康二。
康「おはよう。舘さん。」
舘「おはよう。どうした？」
康「A、インフルエンザなったらしいわ。」
舘「えっ。」
昨日までなんともなくむしろ元気だった
Aがインフルエンザに感染したと
ご家族から連絡があったらしい。
教室に行けば、Aの席は空いている。
舘「おはよう。えっと、ラウール。」
ラ「はい。」
舘「Aがインフルエンザになったから
今日は一日頼んだ。日誌もお願いね。」
ラ「ええ！そうなんだ。わかりました。」
もしかしたら会えるのが今日が年内最後だったかと
思うと、どこか寂しい気持ちになる。
ホームルームが終わり、1限目の授業の準備のために
史料室に向かおうとした時だった。
美「先生。」
舘「美優。どうした？」
美「Aがいなくて寂しいんでしょ？」
舘「えっ」
美「いつもと全然違うもん。」
舘「というか、なんでわかってるの…？」
美「Aから聞きました。
もちろん他の人には言ってませんよ。両想いだって。」
舘「そっか。」
美「帰り、Aの家に荷物持っていくんで
何か伝言あれば渡しますよ。」
舘「ありがとう。…ほらチャイムなってるから
授業に行きなさい。」
美「はーい」
俺っていつからこんなわかりやすい男に
なったんだ…？これもAと出会ってから。
俺は本当に君の虜になってしまったみたいだ…。
早く会いたい…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みづき | 作成日時：2021年1月22日 3時
