糸が結びつくその日まで。～spring～ (ページ25)

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体育祭が終わり、楽しかった余韻に

浸る間も無くやってくるのが中間テスト。

3年生になった今、テストの点数を落とすことは

決して許されない。進路にも関わってくる大事な

テストということもあり、クラス内もみんな

ピリピリしている。

美「やばい…数学全然わかんない…」

貴「数学、ラウールくんが得意って

言ってたよ？」

美「本当に！？教えてもらおうかな…」

貴「ラウールくん！数学得意だよね？」

ラ「数学なら得意だよ。教えようか？」

貴「美優が苦手なんだって。」

ラ「じゃあ、自習室行こ？教えてあげる。」

美「ありがとう。じゃ、行ってくるね！」

貴「いってらっしゃい。」

私はというと、物理学が欠点近い点数に

なりそうなこともあって、1組の阿部先生のところへ。

ー

＠職員室

貴「失礼します。阿部先生いらっしゃいますか？」

阿「はーい！どうかした？」

貴「物理学のテスト範囲のところ教えていただきたくて…」

阿「なんだ、そんなことか。いいよ！

じゃあ、教室行こうか。」

貴「はい！」

阿部先生と教室に戻り、わからないところを

徹底して教えてもらう。

阿「これがこうなって…そうそう！」

貴「できた…！」

阿「よくできました！」

貴「先生、本当にありがとうございました！」

なんてやりとりとしていると…

舘「あの、愛崎さん？」

貴「はっ、宮舘先生…！」

舘「あとで、日誌持ってきてね？」

貴「…！忘れてた…すみません！

すぐ持っていきます…！」

舘「待ってるよ。」

なんて言って去っていった宮舘先生。

阿「じゃあ、いよいよ明日からテストだから

しっかり頑張ってね。」

貴「はい！ありがとうございました！」

日誌、持って行かなきゃ。