幸福日和〜couple life 4th〜

No.20 ページ20

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そして翌朝。



阿「じゃあ、行ってくるね。」



貴「うん。気をつけてね。」



阿「はい、おいで？」



なんて言って両腕を広げる亮平くん。



ギュッと抱きつけば、抱きしめ返してくれる。



貴「ちゃんと頑張ってきてね。」



阿「うん。Aも無理しちゃダメだよ？」



貴「ありがとう。」



阿「よし、行ってきます。」



貴「いってらっしゃい。」



少し長めにキスをすれば頭をポンポンとして



出て行く亮平くん。



私も支度をしていつも通り出勤。



渡辺部長がいない間、部長代理は照先輩に。



貴「おはようございます。」



照「おはよう。」



佐「Aちゃんおはよう。」



みんな気を使ってくれているのか、



いつも通り接してくれる。



変に気を遣われるよりはこっちのほうが



いいかもしれない。



照「Aちゃん。」



貴「はい。」



照「これ、10部コピーお願いしてもいい？」



貴「はい。」



営業部の横にあるコピー室で照先輩から預かった



資料をコピーして行く。



目「あ、A。」



貴「ん？あ、蓮か。おはよう。」



目「おはよう。あ、阿部くん今日から



いないんだっけ？」



貴「うん。１ヶ月ね。蓮のとこも



深澤先輩いないんじゃないの？」



目「うん。飯行く人いないから康二とか



誘おうかなって思ってる。」



貴「いや、深澤先輩をなんだと思ってるの。」



目「んー、飯付き合ってくれるいい先輩。」



貴「えー…もっとなんかないの？」



なんて話をしていたら…



照「Aちゃん、まだかかる？」



貴「すみません！すぐ戻ります。」



目「じゃあな、A。」



貴「じゃあね。」



部署に戻ればまたデスクで作業。



各部署の部長がいないというのもあって



大きな会議が入ることもなく、渡された仕事を



淡々とこなしていく。



佐「Aちゃん。」



貴「佐久間先輩、どうかしましたか？」



佐「今日、なんか予定ある？」



貴「いえ、特には。」



佐「普段行けないから終わったらご飯行かない？」



貴「ぜひぜひ！」



佐「だって！照！」



照「仕事中だろ。あとにしろ、その話は。」



佐「はーい。じゃあ、また後でね。」



貴「はい！」



久々に先輩たちとお食事。



たまにはいいかな？

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