９通りの恋の味 Ⅵ (ページ18)

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空港に無事につき、荷物を預けて飛行機に搭乗。私の隣に座ったのは、涼太くんだった。

舘「目的地に着くまでお話してもいい？」

貴「もちろん。」

飛行機は無事に離陸。周りを見るとみんな寝ている様子だった。

舘「朝早かったからみんな寝ちゃってるね。」

貴「そうだね。」

舘「Aちゃんは眠くない？大丈夫？」

貴「うん。空港に着くまでに寝てたから大丈夫だよ。」

舘「そっか。なんかみんな寝てるからAちゃんを独り占めしてる気分だよ。」

貴「起きてたら絶対こうはいかないもんね。」

舘「昨日の夜、Aちゃんがお風呂に入ってる間にじゃんけんしたんだよ。行き帰りの飛行機、誰が隣に座るか。」

貴「そうだったんだ。帰りは誰なの？」

舘「それはお楽しみだよ。」

貴「もしかして、涼太くんだったりして。」

舘「それもあるかもよ？」

目的地に着くまでの1時間ちょっと。涼太くんとたくさんお話できて楽しかった。