言ってなかっただけ JK [BTS] 2 (ページ7)

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A

さっむ

もう絶対冬に韓国に行かないと

心の中で何度も宣言した

日本とはまた違う寒さに感じる

しかも地下駐車場の寒さと言ったらもう

服で覆われていない顔が痛い

駆け込むようにしてエレベーターに乗り込む

フードをしっかり被り

チャックを上まで締め、顎を隠す

手はアウターのポッケに

そこまでしていたが

歯はガチガチ鳴ってる

急かすようにして案内人に着いていく

刺すような寒さではないが

やはり廊下も寒い

足速に部屋の中に入る

あったかーい

部屋の暖かい空気が凍りかけた私を包んだ

久しぶりに会った彼らも

前に会った時よりも優しい笑みで

再会を喜んでくれた

きっとこの空気のおかげね

いや、このヒーターのおかげか

まだ手を出せるほど温まりきってない

ポッケからアウターの袖で完全に覆った手を出した

わざわざ立ち上がり

歓迎の言葉をかけてくれるメンバー

一人一人に再会のハグをした

PDに韓国にいるなら事務所に来てくれと

私だけお誘いを受けたから曲の話かなと思い来たのだが、

PDの姿はなかった

NJ｢PDは仕事がおしてるみたいで、もうそろそろ終わるとは思うんですけど、｣

きょろきょろとどうしたらいいか分からない私を察して丁寧に英語で説明してくれた

人気者なのね

と冗談めかして韓国語で言った

笑ってくれるか、冗談でまた返してくれるか

と思ったが驚いたように目を丸くしただけだった

下手な冗談だった？

それとも間違えた？韓国語、

心配が膨らみ

なんか変だった、？

恐る恐る聞くと

ハッとしたように

違う違うと全員で首を横に振り否定した

韓国語をしかも冗談を話すもんだから驚いたらしい

なーんだ、そういう事か

A｢今、韓国語とか韓国の文化？を勉強している途中、、最中、？です？｣

自分でも変になったのは分かったが

うんうんと笑わずに理解してくれた

TH｢あー、そしたら、俺達が教えてあげるよ、ね！｣

と聞き取り易いように私に言い

他のメンバーに同意を求めた

うんうん、いいねと意外と乗り気な彼ら

とってもありがたい案だったから

ついつい

英語でこの喜びを伝えたが韓国語を使わなきゃと思い出し

カムサハムニダと言ったら笑われた

どうにか話を変えなきゃ

A｢曲のことなんだけど、まだ出来てなくて｣

YG｢気にすんな、急かすために呼んだんじゃねーよ｣

ぶっきらぼうだけど暖かい言葉に

感謝を込めて微笑んだ