言ってなかっただけ JK [BTS] 2 (ページ3)

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A

クリスマスイブに歌謡祭へ出演し、

番組終了後その足で空港へ向かい実家に帰った

紅白のためにすぐに日本に帰るのだが

練習に穴を開けることになるため

申し訳なく思っていた

それを察したのか

気にさせない程のメンバーの明るさとお土産よろしくーという言葉に救われた

離陸待ちにクリスマスのメールを送り

母に電話をした

機内では

隣に居るリアムはCAに気に入られたらしく

頬を赤らめながら目をパチパチさせて何かと理由つけて彼の元にくるそんな彼女に困惑顔を向ける

彼の困った顔はなかなか拝めない

片方の口角を上げその光景を面白がっていたら彼と目が合い、

助けを求められたが頑張ってという気持ちを込めてウインクし

自分のふかふかな座席に深く腰かけた

ここでシャンパンを飲めたらサイコーなんだけどね、

最大までリクライニングしてベッドのようにした

横になり、耳にイヤホンをさしBTSの曲を流した

本当はクリスマスソングをかけるべきなんだけど

最近は暇さえあれば彼らのことを考えている

考えずにはいられない

構想を巡らせている間に寝てしまった

眠い目を擦りながら

飛行機から降りる

国内線に乗り換えて実家に帰るリアムが

過剰なほど心配をする

知らない人に着いていくなとも言われた

そこまで子供じゃない！！！

一体私をいくつだと思っているのだろうか、？

"Ms,AOKI"

と書かれた紙を持っていかにも運転手らしい格好の渋めの男性が笑顔で私を迎えた

おじの運転手だ

日本に比べると断然暖かいこの気候に

ああ、帰ってきたんだなと、しみじみした

家の前に車が止まる

その音に気がついたのか、私の匂いを嗅ぎつけたのか

真っ黒なラブラドールが突進してきた

A｢John!!｣(ジョン)

腕を広げて受け止めようとしたが勢いの良さに押し倒された

しっぽをブンブンと振る

はぁ～かわいい

たまらん！！！

Johnをたっぷり可愛がった後

実家にあがった

懐かしい匂いに包まれ

深呼吸をした

母と祖母、おじにハグをし、

朝食を取りながら色んな話をした

そのあと

母の運転する車で

今は亡き父が眠る墓へ向かった

父は私が小学生の時に飲酒運転の車との接触事故で亡くなった

車内で父方の祖母に電話をかけた

韓国生まれの祖母との会話はほとんど韓国語

昔は流暢に話せたが、今は忘れつつあり

ぎこちなくなってしまった

心の中で韓国語の勉強をすると誓った