言ってなかっただけ JK [BTS] (ページ5)

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A

目の前をマネージャーがいらだちながら行き来する

ものすごい勢いで髪をかきあげる

何度も

その様子を見ないように

目を閉じても

そこら中からもれるため息

貧乏ゆすりで服が擦れる音

進まない話し合いが聞こえる

定期的に流れるアナウンスにも、

もううんざりだ

ずっと同じことを言っている

諦めたとでも言いたげにソファにどかっとソファーに座り天を仰ぐ人

何か他に方法があると信じ、片っ端から電話をかけまくる人

何をしたらいいかわからずただきょろきょろと周りを見渡す人

こういう時こそ人間性がでるよね～

なんて他人事のようにのんきなことを考えてる自分が

一番冷めてるというか

典型的な現代っ子というか

飛行機に乗るのは初めてではない

仕事でもプライベートでも使うし、

おかげさまで人気が出てきて海外での活動も増えている

韓国へ行くのだってもう何度目か

音楽番組や雑誌の取材、、、

その活動のおかげで知名度も人気も上がり

MAMAに出演できることになったんだから

でも、こんなアクシデントにはあったことがなかった

ここまで来て足止めを食らうとは

ファンに空港でお見送りまでされて向かう準備万端だったのに、

天候の悪化で飛行機が飛べなくなるなんて、、、

そんなことを思っている間にも時間は刻一刻と過ぎてくわけで

大丈夫だよ

すぐ動くよ

なんて信ぴょう性の欠けらも無い励ましの言葉すらとうとう聞こえなくなった

さすがに

あ、これほんとにまずいやつだ

やっと今自分が置かれている状況を理解してきた