言ってなかっただけ JK [BTS] (ページ22)

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A

マネージャーの後を着いていく

サイン入りのCD片手に

あいさつに行く

CDの交換会

日本でもよくあるやつだ

ただ飛行機の遅延のせいで

開催前にあいさつ出来なかったグループ、アーティストさんに声をかける

｢よく聞いてます～｣

｢わぁー、ペンだから嬉しい～｣

といった社交辞令をつらつら述べる

私たちのグループ名すら危うかったのに、、、

苦笑いか漏れ、少し後ずさりした

でも私も一緒か、

申し訳ないが

相手のことを全く知らないし、曲だって今日初めて聞いたものが多かった

それを本人に言えるほど常識がない訳ではない

でも嘘をつきたくもない

ありがとうございます

と笑顔を保ち続けた

こういう時ほどメンバーの社交性に

感謝することは無い

引きつる顔をどうにかほぐし写真撮影に応じる

でも、嬉しいこともあった

日本人メンバーがいるTWICEさん

と仲良く話すことが出来た

最初はサナさんが積極的に話しかけてくれて

他のメンバーさん達もかわいい日本語で

今日のステージを褒めてくれた

同い年のツウィちゃんとチェヨンちゃん

とも両メンバーが驚くほど仲良くなった

女の子っておしゃべりが好きな生き物だから

ついつい時間を忘れるものだ

マネが困ったような、焦ったような

顔をしてるのに気が付かなかった

痺れを切らして

申し訳なさそうに

まだ他のアーティストさんにあいさつが終わってなくてー、

お互いに察して手短にお別れのあいさつをし、

小走りで楽屋のある方に向かう

ドアから顔を出したスタッフさんだろうか

マネその人に説明をし、って言っても通訳さんを通してだけど、

ペコペコと頭を下げた

私たちメンバーもマネに習ってペコペコする

初めは吟味するような視線をマネに向けたが

私たちを見て

踵を返したように

快く楽屋に招き入れてくれた

周りのスタッフやメンバーの空気感が変わった

さっきもどことなく緊張感はあった

特に男性アイドルは

お互いのスタッフが目を光らせてる感じがして

悪気はないのは分かってるけど

少し気まずい思いもした

今はその時よりも

もっと違った雰囲気だ

のどがカラカラになり

手足が冷たくなってきた

緊張がうつった

なに？

この空気、

一体どんなモンスターが待ち受けてるって言うのよ！？

ガタガタとけたたましい音がなり

余計びびって目線を上げられず足元を見ていた

1列に並ぶ気配を感じた