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JK




目線をAに合わせる

すでにまたうつ向きに戻ってしまっていた

悲しそうにも見える

傷つけた?

あんな風に目を逸らすなんて

失礼だったかも、、、

急に不安と罪悪感が渦を巻いた






どうしたらいい?







話はもう終わってたらしく

スタッフがスマホ片手に指示をしてる

あ、写真撮影ね、



構図的に

俺らが後ろに立ち

Aたちが前で少し屈むのがいいと結論が出たようだ

こっちに向かってくるAに

目が離せなかった

うつ向き気味のAは俺の斜め前辺りで

くるっと向きを変えレンズを見る

回転した時に

Aの香りが舞って

とろけそうになった

いい香りずっと嗅いでいたい

優しい香りを胸いっぱいに吸い込んだ






そんな俺を緊張したと勘違いしたのか

ヒョンが肘でつんつんしてきた

茶化してくる餅に

大人の対応するべく無視をきめた







Aの後ろ姿、香りを感じながら

レンズの方に顔を向ける






白人の大男、ボディーガードが

Aを見ながら

一の字にしっかりの結ばれた口の

口角に左右の人差し指を当て

引き上げるようにした

スマイル

と聞こえてきそうなくらいに



Aとは違い、いつも同じ表情の

イカついBD(ボディガード)が

そんなことをするから、

俺まで自然と口角が上がった







カシャッと音がなる度

少しずつポーズを変える







ほんの数秒でも手を伸ばせば

届く距離にいるという事実で幸せだ





最後にまた一礼をして出ていく時に

顔を上げた明るい表情のA

を見れた

そんなことでも俺の気分を晴れやかにした

ドアが閉まった途端

スタッフが持ってたスマホをかっぱらって←

さっきの写真を見返す

同じ画面にAと俺が写ってる

ツーショットではないけど

一緒の空間にいたという証のようなこの写真



これは家宝だ

現像して額縁に入れ部屋に飾ろう

画像としてではなく形として残しておきたい

ま、秒で俺個人のスマホにこの写真を保存したけどね









PDとの食事中

遠慮なくガツガツ料理を口に運ぶ

俺らを眺めながら

会計が怖いよ

なんて言ってるけど

嬉しそうな笑みのPDは

とんでもないことを言った






え?







メンバー全員の箸が止まった

箸だけじゃなく、おしゃべりも

咀嚼も



NJ「えっと、、、今なんて、、、?」


信じられなかった




PD「だから、明日GRACEに曲の提供してもらう契約結びたいから君たちも来なさい」




BTS「はい!?」

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作者名:むみょん | 作成日時:2019年8月6日 0時

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